
土地を評価する指標は固定資産税評価額、路線価、公示価格の3つがあり、それらを元に実際に取引される実勢価格が決まります。
土地の適正な値段がいくらなのかを調べる方法についてまとめました。
買いたい土地・売りたい土地の値段の調べ方【相場はいくら?】
土地の算出方法はいくつかあります。
その方法は、
②路線価から算出する
③公示価格から算出する
④実際にあった取引を参考にする
⑤ネットの一括査定サービスを利用する(売却の場合に限る)
の5つがあります。
①固定資産税評価額から算出する(売却の場合に限る)
これは自分の所有する土地の値段を調べるのに便利です。
つまりは「土地の売却」時に限って使える方法ですね。
不動産を所有していると毎年、市区町村から固定資産税・都市計画税の「納税通知書」と「課税明細書」が送付されてきます。
このうちの「課税証明書」の土地部分の「価格(評価額)」の部分に記載されている額が固定資産税評価額となります。
固定資産税評価額は実勢価格の7割と言われているので、証明書に記載されている金額を0.7で割ると実勢価格(相場)がわかります。
5000万÷0.7=71,428,571となり、約7140万円が実勢価格相場となります。
②路線価から算出する
次に「路線価」から算出する方法です。
路線価とは相続税や固定資産税を算出する時の基準となる価格で、税務署が設定した土地価格の事です。
国税庁のサイトから路線価を調べることができます。
調べたい住所を選ぶと道路に100Dや200Aなどと記載があります。
この数字部分☓1000が1㎡あたりの金額になります。
(※数字の後ろについているアルファベットは借地権割合を示すものなので考慮しない)
100000☓100で1000万円が路線価となります。
路線価は実勢価格の8割と言われているので、証明書に記載されている金額を0.8で割ると実勢価格(相場)がわかります。
1000万÷0.8=1250万円が実勢価格となります。
※ただし、路線価はあくまで接面道路に対しての基準価格なので土地の形状等他の要因によって実勢価格は変わってきます。
あくまでそのエリアの相場価格だと思ってください。
③公示価格から算出する
公示価格とは、国が決めた「取引の目安」となる金額です。
一年に一度の発表となるため、時期によっては実勢相場と多少のズレがでる場合があります。
また路線価のようにピンポイントで調べることができないので、あまり参考にならない場合が多いです。
主に公共事業用地の売買に使われる指標となっています。
公示価格は国土交通省のサイトで調べることができます。
④実際にあった取引を参考にする
近くで実際にあった取引金額を参考にする方法です。
調べ方は上記と同じ国土交通省サイトの「不動産取引価格情報検索」から調べることができます。
こちらもピンポイントで調べる事ができないので、参考程度にしかなりません。
⑤ネットの一括査定サービスを利用する(売却の場合に限る)
こちらは土地(建物)を売却したい時にのみ使えるサービスですが、インターネットを使っての無料一括査定サービスを受ける方法になります。
一度に各社からの査定が受けられてとても便利です。
各社の金額を見比べることで、より相場を具体的に知る事ができます。
土地・家の売却を考えておられる方は是非利用される事をおすすめします。
一括査定サービスはこちら↓
土地の値段の調べ方まとめ
・売る場合は固定資産税評価額から調べるかネットの一括査定サービスを利用するのがわかりやすいですね。
・買う場合は路線価から調べるのがわかりやすいと思うので、是非調べて売買時の参考にしてください。